豆腐製造の中田食品「濃い豆乳」 初の飲料、来月発売
豆腐などの製造販売を手掛ける中田食品(帯広、貴戸武利社長)は6月1日から、十勝産大豆100%の「お豆腐屋さんの濃い豆乳」を新たに売り出す。飲料の商品化は初めてで、味の濃さが特徴。16日に音更町内のハピオ木野で、数量限定のマーケティング販売を行う。
中田食品は1965年創業で、89年から豆腐や油揚げの製造を開始。十勝産大豆を中心に早い段階から道産原料にこだわった商品開発を進め、豆腐の薫製「とうふくん」といったユニークな商品も製造している。
新商品は大豆「とよまさり」を使用し、大豆固形分は12%。貴戸社長は「大豆固形分4%以上が『大豆飲料』、8%以上が『大豆』と表記される中、かなり濃い商品。豆乳好きには気に入ってもらえるはず」と話す。
1本200ミリリットルで198円(税別)。昨年から殺菌や温度の管理などの検査を進め、2月に帯広保健所から飲料製造許可証を取得した。
今後は豆の種類を変えたり、コーヒー味など地元企業と連携した豆乳商品を開発、売り出す考え。貴戸社長は「健康志向の高まりで豆乳飲料は増えているが、地元企業による商品化はあまりなかった。飲みやすくすることで、豆の消費拡大にもつなげたい」と強調する。
16日はハピオで試飲コーナーを設け、限定50本を販売する計画。6月からは地元スーパーを中心に販売予定。問い合わせは中田食品(0155・37・3501)へ。(佐藤いづみ)