大谷高校、国公立大合格過去最多の19人
帯広大谷高校(大西正宏校長)を今春卒業した3年生286人のうち国公立大合格者が19人となり、過去最多となった。北海道大や帯広畜産大を始め、半数以上が一般受験。難関私立の合格者も多く、同校は「3年生が進んで勉強に励んだ結果。教員のバックアップ体制も整った」と話している。
卒業生の大学進学希望者は約100人。合格した国公立大の内訳は、北海道大、帯広畜産大、信州大、弘前大、横浜国立大など。例年の合格者は10人弱だった。私立大では中央大、立教大、法政大、成城大など難関私大を含めて145人が合格した。
同校は大学進学を目指す「文理コース」と多様な進路希望に対応する「普通コース」のカリキュラムが異なる2コース制。今年度は文理コース80人、普通コース206人が卒業した。
文理コースでは生徒の要望に応え、1年を通じて放課後から午後9時まで教室を開放、自習できるようになっている。教室には教諭が付き、生徒の疑問にいつでも答えられるよう指導を充実させてきた。
また、文理・普通コースを通じて平日は放課後に最大2講座を設け、希望者を対象に基礎基本から受験対策まで学力向上を支えた。ここ数年は大学進学希望者数が専門学校進学志望者数を逆転し、一人ひとりの希望などに応じてコース変更行っている。
小玉紘史進路指導部長は「個人に合わせた進路指導と学習が実を結んだ。後輩も卒業生の背中を見て頑張ってほしい」と話している。(松田亜弓)