浦幌中の背古さん 全国読書感想文コンクールで銅賞
久門教育長（右）に感想文コンクールでの受賞を報告した背古さん
【浦幌】全国の小学生から高校生までを対象に公募した「第４回『心に響く小さな５つの物語』感想文コンクールで、浦幌中学校２年生の背古姫花（ひめか）さん（１４）が３位に当る銅賞に輝いた。同校の松橋達美校長から受賞を知らされた背古さんは「すごくうれしかった。生き方が変わるかもしれない」と喜んでいる。
同コンクールは致知出版社（東京）の主催。同社出版の「心に響く小さな５つの物語」の「I」「II」のいずれか、または双方を課題に感想文を書く。今回は全国から３９４点が寄せられ、浦幌中からは２人が応募した。
背古さんは、松橋校長から薦められた同書２冊を読み、４００字詰め原稿用紙２枚半に感想をまとめた。病気の少年が短い生涯の中で書き残した詩「人生のテーマ」に強く心を動かされ「自分は健康に生まれているのに、親に感謝のことばも言えず申し訳ない」といい、大リーグで活躍するイチロー選手の子どものころの作文に触れ「夢を貫けるようになりたい」と話した。
感想文には「この２冊の本は、これからの生活の仕方と新しい考え方を教えてくれた」とつづり、最後に「この本に出合わせてくれた校長先生には心から感謝している」と結んだ。
背古さんは１８日、同校の小室彰人教頭と町教委を訪れ、久門好行教育長に受賞を報告。久門教育長は「全国で３番目はすばらしいこと。おめでとう」とたたえ、「心の中で大きな感動があったと思う。ひとつでも行動に移して」とさらなる成長を期待した。（円子紳一通信員）
