ドリカム吉田美和さん 卒業ライブで〝未来予想図〟
パンフレットに夢熱く 帯広柏葉高大熊教諭が所有
人気音楽バンド「DREAMS COME TRUE(ドリームズ・カム・トゥルー)」のボーカルで池田町出身の吉田美和さんが、帯広柏葉高校卒業時に帯広市内で開いたコンサートのパンフレットが見つかった。持ち主は同校教諭で当時、コンサートにも足を運んだという大熊伸司さん(57)。パンフレットには当日のプログラムほか、吉田さんの生い立ちや将来への熱い思いがつづられており、現在の活躍につながる物語の始まりの一端をうかがい知ることができる。
吉田さんは池田小、池田中を卒業後、帯広柏葉高に進学(34期生)。高校時代は「ポピュラー音楽研究部(P研)」に所属、「ウィザード」というバンドで自主コンサートを開くなど音楽活動に積極的に取り組んだ。
パンフレットによると、同コンサートは「TAKE OFF CONCERT」と題し、1984年3月10、11の2日間、当時のサニーデパート(市内西2南9)6階で開かれた。プログラムは全21曲で、このうちオリジナルが14曲。名曲「未来予想図」や「うれしはずかし朝帰り」、「GOOD BYE MY SCHOOL DAYS」につながる「Good-bye High School」などが連なり、高校時代に既に才能が開花していたことがうかがえる。
裏面には、吉田さんのコンサートに向けてのメッセージ、写真と共に生い立ちを紹介したミニ・ストーリー、バックバンドメンバーに向けての感謝の思いなどがつづられている。
1問1答では、将来の夢について「もちろんプロの歌手になることです」と回答。メッセージでは「やっぱりめざめはビッグでグレイトでビューティフルなシンガーソング!! いつかは、どこかの街角で、私の唄が流れるようになって、で、その曲が今日のコンサートで熱唱していたりしていて、それを聴いた誰かが『あっ、これ、いつか聴いた吉田美和の曲だ』なあーんて思い出してくれるような感じ、もしそうなったら、最高ですね」(原文)とつづっている。
パンフレットを所有していた大熊さんは当時、同校で時間講師を務め、2年生だった吉田さんのクラスの世界史の授業を担当した。吉田さんの印象を「周囲を明るくするムードメーカー。授業中、気が付くと譜面を書いていたのが印象的」と懐かしむ。
卒業ライブは観客として鑑賞。「会場はすごく盛り上がっていた。MCも含めて吉田さんのステージだった」と振り返り、現在の活躍を喜んでいる。今後、同校内での一般公開も検討している。(松田亜弓)
来月11日にラジオ特番
札幌と帯広で開かれる冬季アジア大会(2月19~26日)を前に、大会イメージソングを歌うDREAMS COME TRUEを特集したラジオ番組「今日は一日“ドリカム”三昧」(NHK札幌放送局)が2月11日午後0時15分から放送される。番組は同6時まで。帯広柏葉高校放送局局員のインタビューも予定されている。