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クラシカルバック 「達人」がカット まちマイ鹿追編

 一糸乱れのない髪の流れと、つややかで平らな頭頂ライン-。普段の生活ではほぼ見かけない「クラシカルバック」と呼ばれる髪型を、注文に応じて受けている理容師がいる。創業78年の老舗理容室「おしゃれハウスはにぶち」(町東町1)の3代目店長、埴渕裕司さん(43)だ。

 クラシカル-は世界大会でも種目にある伝統スタイル。ノートを載せてもびくともしない平らの頭頂部ラインと、ボリューム感ある後頭部が特徴。「カットやセットの基本が詰まったスタイルで、技術力が一目で分かる」と説明する。

 1972年鹿追生まれ。鹿追小、中、高を経て、札幌の理容専門学校卒。東京の理容室で5年修行した後、鹿追に戻った。現在は妻と店を切り盛りする。

 クラシカルバックは「昨年、『イベントで舞台に立つという男性が、できる理容師を探している』と仲間に頼まれた。東京時代、真剣に練習を積んではいたが、しばらくやったことがなかったので迷った。多くの理容師に断られたと聞き、職人魂に火がついた」と笑う。以来、口コミで何例か頼まれて仕上げたという。ちなみに料金は通常(3300円)と同じだ。

 カホン奏者の顔も持ち、理容師仲間とバンドを組む。バンド名は「Barbers」。理容師への愛情を感じさせる。「リンパケアや耳つぼにも力を入れている。創業100年を目指し、地域に必要とされる店で有り続けたい」とPRしていた。

 問い合わせは同店(0156・66・2615)へ。(佐藤いづみ)

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