製糖作業スタート 日甜芽室製糖所
【芽室】日本甜菜製糖芽室製糖所(佐藤和彦所長)で20日、今年産のビートを原料にした製糖作業が始まった。24時間体制で来年4月上旬まで操業し、グラニュー糖などを製造する。
同工場は原料処理能力が1日8500トンで東洋一の規模。同町や帯広、音更など管内6市町村の農家約1800戸、1万4407ヘクタールと契約し、ビートを受け入れる。業務用のグラニュー糖が主力製品になる。
今年産のビートは、天候不順や台風の大雨で収量は昨年の2割減を予想。湿害や病害虫により例年よりも収量や糖分、品質に不安定要因が多い。受け入れ開始は昨年より3日遅く、製糖期間も2~3週間短くなると見込んでいる。
工場は20日午前6時から受け入れを始め、ビートを積んだダンプカーが次々と到着した。土が付いたビートは水で洗浄されながら工場内に運ばれ、裁断などの加工が行われた。秋岡廣一副所長は「農家と同じく、少しでも収量が増えてほしいと期待している。輸送を含めて安全で効率的な製糖作業ができればいい」と話していた。
(安田義教)