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集まれ「介護男子」 ゲスト招き意見交換

櫻井理事長(左奥)の話に聞き入る「介護男子」の集いに集まったメンバー

 社会福祉法人元気の里とかち(音更、櫻井博一理事長)が「介護男子」の集いを9月から定期的に開いている。同法人で働く介護職の男性が集まり、異業種のゲストの意見を聞いて、互いに情報交換。櫻井理事長は「女性の多い職場で男性職員に元気を出して働いてほしい」と気付きとリフレッシュの場として機能することを期待している。

 介護男子という言葉は、全国の20社会福祉法人が共同で実施している「介護男子スタディーズプロジェクト」が発信。昨年秋には写真集も発売され、注目を集めている。

 音更、帯広、更別で施設を運営する元気の里とかちでは約100人の介護職のうち、4分の1ほどが男性。介護男子の集いは「抱えている悩みを男性陣同士で話してもらいたい」と櫻井理事長が企画した。

 4日には第2回の集いが帯広市内のグループホーム元気の里おびひろで開かれ、5事業所から12人が参加。設計士2人と出版社の営業職がゲストに招かれ、食事をしながら歓談した。

 参加者は、男性が共通して苦手な調理や異性に対する入浴介助などの苦労を語り合った。女性の建築士は「私も職場は男性ばかり。でも少数派の考え方や発見は大切だと信じている」と介護男子の価値を評価した。

 グループホームひびき野(音更)管理者の岩城真吾さん(45)は「第三者の意見は参考になる。男性介護職も技術があり、女性と隔たりなく仕事ができることをもっと知ってほしい」と話していた。

 櫻井理事長は「Kaigo Danshi(介護男子)」名義でフェイスブックページも立ち上げている。11月1日には第3回の集いを実施する予定。「できれば、他の法人の介護男子にも集まってもらい、情報共有する場にできれば」と話している。(松村智裕)

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