ユニークな自販機登場 すずらん動物病院
【音更】町内の「すずらん動物病院」(南鈴蘭北3、栗栖亜矢佳院長)が病院前の敷地に、犬や猫などの画像をデザインしたユニークな飲料用自動販売機を設置し、地域の話題を集めている。自販機正面中央の液晶モニターには患者が提供したペットの写真も映し出され、癒やしの空間となっている。
1年前、大阪の業者から自由にデザインできる自販機設置の誘いがあり、興味を持った栗栖院長(46)が資料を取り寄せて検討。当初は「ジャングルみたいなイメージで驚いた」というデザイン案を、犬や猫をモチーフにした動物病院らしいものにアレンジし、9月に設置した。
自販機は正面中央に液晶モニター(約12インチ)があるのが特徴で、SDメモリーカードに記録されている画像を再生できる。栗栖院長が同病院利用者のペットの写真を撮影し、同病院のフェイスブックやホームページなどでも写真を募集。現在、ミニチュアダックスフンドやチワワ、シーズーなどの小型犬を中心に約20画像が表示されている。
設置以降、写真の提供者が確認に訪れたり、近くの鈴蘭保育園園児や登下校の小・中学生が立ち止まって見入る姿も。「病院と患者さん、地域の人たちとのコミュニケーションツールになっている。ペットの画像で癒やされる人が多いのでは」(栗栖院長)。
同病院によると、この種のデザイン自販機は道内で約40基設置されているが、十勝では初めて。販売する飲料の種類や価格設定は任意で、商品に設置者をPRするシールを貼ったり、オプションで用意された筒状の容器に設置者の商品を入れて販売することも可能という。同病院ではペット用おやつの販売なども検討している。
現在、ペットの写真を募集中。問い合わせは同病院(0155・32・3205)へ。(鈴木裕之)