給食囲み深めた絆 大樹高生と台湾の大学生
【大樹】台湾高雄市の大樹区(だいじゅく)にある義守大学の教員と学生が、大樹高(金田英司校長、生徒148人)を訪れ、交流会や授業見学などを行った。学生らは等身大の話題でコミュニケーションを取り合い、親交を深めた。
義守大生の来町は、昨年町と同区が友好交流協定を結んだのがきっかけで、初めて実施した。同大学応用日本語学科のコウ・コウソ副教授とチン・カケ助手、同学科2年のコウ・シュエルさん(19)、コウ・テツイさん(同)の4人が今月1~6日まで滞在。台風10号の影響で予定していた砂金掘りやカヌー体験は中止となったが、秋サケの水揚げ見学や明治オーバルでのスケートなどを楽しんだ。
大樹高全生徒が参加した5日の交流会では、生徒が中国語であいさつ、英語と日本語で司会進行した。お互いの学校や住んでいる場所、特産品などを説明した他、同校生徒が「てへぺろ」「マジで?」などの若者言葉を紹介。活用事例を寸劇で披露すると、どっと笑いが起きた。
交流会終了後、学生は3年生と一緒に給食のテーブルを囲んだ。生徒の「ドラゴンボールを知っているか」という質問に学生が「かめはめ波!」とジェスチャー付きで答えるなどして盛り上がった。
シュエルさんとテツイさんは「大樹の人はとても親切。生徒は交流会ではシャイだと思ったが、話してみるとすごく面白い」と声をそろえ、3年A組の嶋田利樹さん(18)は「給食を食べながら好きなことを話せたのがよかった」と笑顔だった。(船水よう子通信員)