「よく頑張った」 山本選手の家族もリオで応援
【リオデジャネイロ=松村智裕】リオデジャネイロ五輪のマウンテンバイク(MTB)男子クロスカントリーに出場した幕別町出身の山本幸平選手(31)=TREK FACTORY-国際自然環境アウトドア専門学校、帯農高、札内東中、札内北小出=の戦いぶりを家族は万感の思いで見守った。町在住で獣医師の父哲也さん(61)と母美智子さん(58)にとって、3度目となる現地での五輪観戦。両親は「けがなくゴールしてくれた。全力を出し、よく頑張った」と息子をねぎらった。(松村智裕)
会場には父母のほか、山本選手と自転車競技で長年親交のある柏原淳子さん(73)=音更町=らが駆け付けた。山本選手は両親が「うまくいってほしい」と願っていたスタートに成功。序盤は5番手まで浮上した。その後は順位を落としたが、懸命に先頭集団を追い掛ける姿に日の丸や特製うちわを振って「幸平、頑張れ!」「いけー!」と熱い声援。日本勢唯一の出場となる山本選手に、周囲の観客からも「コウヘイ!」とコールが飛んだ。
20日は山本選手の誕生日だったため、美智子さんは「おめでとう」と言葉を贈り、山本選手からはレース当日の朝に、「僕はバッチリ走るよ!」とメッセージがあった。
美智子さんは「雨が降った後の重たいコンディションでよく走った。今回の五輪が一番良かった」とたたえ、哲也さんは「ここまで連れて来てくれてうれしい。日本で応援してくださった方の期待にも応えてくれたと思う」と言葉をかみしめていた。
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