健闘たたえ拍手 福島選手200予選 幕別で観戦会
【幕別】リオデジャネイロ五輪の陸上女子200メートル予選に出場した町出身の福島千里選手(28)のパブリックビューイングが15日夜、町百年記念ホールで行われた。両親の輝幸さん(63)、玲子さん(57)、同じ町出身でスピードスケートの五輪経験者高木菜那(24)さん、美帆さん(22)姉妹も駆け付け、声援と温かい拍手を送った。
会場には約100人が集まった。けがで100メートルを欠場した不安がある中、大型スクリーンにスタート前の福島選手が映し出されると、会場全体から大きな拍手が沸き起こった。
家族は町内で農業を営む輝幸さん、玲子さん、兄の裕治さん(30)、妹の高野香織さん(26)、香織さんの娘の姫菜ちゃん(1)らが観戦。輝幸さんと玲子さんは「足が震えた」と、緊張した面持ちでじっとレースを見詰めた。
スタート直後の順調な走り出しに大歓声が起こったが、準決勝進出には届かず、会場からはため息も。しかし、その後はすぐ健闘をたたえる拍手に包まれた。
輝幸さんは「こんな大きな大会で最後まで走り切る姿を見られて幸せ。声援がありがたかった」、玲子さんも「自己新を出すのはやはり難しい。走ってくれたことに安心した」と目を潤ませた。
高木菜那さんはレース後の福島選手のインタビューを聞き、「『やることはやった』と言えるのはすごい」とし、美帆さんも「自分もレース後に、悔いがないと言えるくらいの取り組みをしたい」と町出身の先輩アスリートの姿に刺激を受けていた。
町出身選手は、7人制女子ラグビーの桑井亜乃選手(26)に続く2人目の登場。町内の飯田美佐栄さん(59)は「町の期待の星なのでこれからも頑張ってほしい」と、今後の活躍も期待した。飯田晴義町長は「直前のけががなければもっと良かったのかもしれないが、その上で今持てる力を発揮してくれた」とたたえた。
町出身3人目となるマウンテンバイクの山本幸平選手(30)は、現地時間21日(日本時間22日午前0時半)に登場する。(眞尾敦、中島佑斗)
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