ミュージカル出演に意欲 帯広出身さくらまやさん
全国公演のミュージカル「赤毛のアン ２０１６」に出演するさくらまやさん
【東京】帯広市出身の演歌歌手さくらまやさん（１８）が、１４日から全国で上演される「ミュージカル赤毛のアン２０１６」に出演する。ミュージカル初挑戦の昨年に続き、主人公アンの親友ダイアナ役を演じる。「大好きな歌あり、ダンスありの動き回る舞台なので、思いきり表現したい」と張り切っている。
同ミュージカルはエステーが毎年開催。「２万人の鼓動ＴＯＵＲＳミュージカル」と銘打ち、キャスト、スタッフ、オーディション参加者など総勢２万人が参加し、ミュージカル俳優を目指す若者の登竜門となっている。今回は２５日まで、東京、大阪、福岡など全国８会場で上演される。
主人公のアンを演じるのは上白石萌歌（もか）さんで、さくらさんは昨年は姉の萌音（もね）さんと共演した。「姉妹で似ているところもある」と既に息はぴったりの様子。昨年から共演するキャストも多く「昨年は緊張したが、皆仲良く、とても楽しい」と充実した表情を見せる。
約１カ月前からのけいこも佳境で「苦手」という慣れないダンスは自主練習で特訓する。「ステージを走るのはいい有酸素運動」と前向きに取り組んでいる。「一番の癒やし」という愛犬さくらとの時間でリラックスし、睡眠時間や栄養にも気を配り、ハードな舞台を乗り切る覚悟だ。
公演は地元北海道が皮切り（１４日・札幌市教育文化会館）で「知り合いも見に来るので緊張する」と明かすが、テレビ出演やステージを重ねた持ち前の度胸で臨む。「観客にアンとダイアナの友情、家族との絆など、人のつながりの素晴らしさを感じてもらいたい」と意欲を見せる。
２１日にＴＢＳ系「ピラミッドダービー」、３１日に日本テレビ系「ナカイの窓」に出演予定。９月３、４両日に上川管内幌加内町で開かれる「新そばまつり」にも出演し、高校生活最後の夏も多忙な毎日が続く。「これからも芸能活動と学業両方を頑張り、大学進学を目指す」ときっぱり。「帯広・十勝の皆さん、応援よろしくお願いします」と話している。
同ミュージカルの全公演は応募者からの抽選結果に基づく無料招待で、チケットの一般販売はない。
（原山知寿子）
