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士幌の酢に合う料理は? ビネガー研究会が試作

酢の活用法について研究しているしほろビネガー研究会(右から4人目が三澤代表、5人目が太田さん)

 【士幌】士幌産の果実や野菜などを使った醸造酢の活用法を研究する「しほろビネガー研究会」(三澤治代表、会員10人)は酢を使ったレシピの研究活動に励んでいる。

 同研究会は北海道では知名度が低い「酢の食文化」を学び、健康に良いとされる酢の効果・効能を士幌町から広めるために今年5月に設立。地場産品の研究開発などを行っているオホーツク地域振興機構(北見)の太田裕一研究課長を講師に招き、定期的に学習会や醸造研究を行っている。

 太田課長によると、酢は電気ストーブなど3万円ほどの簡易な装置で誰にでも簡単に作れるという。同研究会でもこれまで簡易な方法で数種類の酢の試作を重ねてきた。

 町総合研修センターで7月30日に行われた5回目の活動では、これまでに試作した酢を使ったレシピの試食会を開催。酢はシーベリー、清見オレンジ、トマト、木イチゴの「果実入り」と「粉砕処理」の5種類。それぞれサラダ用のドレッシング、デザートのソース、酢を使った巻き寿司、かき氷シロップなどで使用し、会員が食べ比べをした。

 ドレッシングでは「木イチゴのフレーバーが良く効いている」、「シーベリーがまろやかに感じた」などの意見が出た。かき氷は清見オレンジが「すっきりとして良く合う」と好評だった。一方、巻き寿司は「具材の味に負けて酢の種類が分からない」などの声が上がり、レシピによって差が出た。

 この日同時に行われた講義で太田課長は食酢の用途展開について「他がやっていない食材を使い、ターゲットを明確にすることが重要」と力説し、消費者の目を引くためには酢の色やビンの形などについても個性を出してオリジナリティーを追求することを勧めた。

 また、今後の活用法については「子ども向けのイベントの開催や、町のイベントでの無償提供でPRしてみては」と話した。今後、同研究会ではさらにビネガーレシピを考案し、イベントなどを通じて広めていく考えだ。(川野遼介)

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