マンガリッツァ豚を飼育展示 十勝ヒルズ
【幕別・上士幌】雑穀卸の丸勝(帯広、梶原雅仁社長)が運営する十勝ヒルズ(町日新13)は、ハンガリーで「食べる国宝」とされる「マンガリッツァ豚」をオランダから生体輸入し、飼育を始めた。十勝ヒルズで繁殖させ、一般来場者も見られるよう公開。上士幌町の十勝しんむら牧場(新村浩隆社長)で肥育し、食肉を生産する。
2014年に農林水産省から輸入許可を受け、ハンガリーから導入を計画したが、一時は断念。オランダの団体「ロイヤル・マンガリッツァ」の協力を得て、今月上旬に25頭を同国から国内に入れ、検疫を経て22日に十勝ヒルズと十勝しんむら牧場に導入された。
うち十勝ヒルズでは母豚となる雌豚16頭を放牧で飼い、23日から一般公開も始めた。
十勝ヒルズ内のレストランのシェフはハンガリー人で、以前から同豚を輸入して使っていた。今後、2年後をめどに食肉を生産し、レストランの食材や加工品の原料として使う。
梶原一生専務は「輸入までは大変な道のりだったが、十勝の魅力を増やしたい」とし、オランダから訪れたロイヤル・マンガリッツァのバーバラ・メイヤー・ツー・アルテンシルドエシェさんは「日本なら品質を理解してくれると思う。素晴らしい環境で育つ豚を見てほしい」と話した。(眞尾敦)
◆十勝ヒルズについて
・十勝ヒルズ-公式ホームページ