トムラウシ山でパトロール登山 道警など遭難事故日に合わせ
【新得】大雪山系トムラウシ山(2141メートル)でツアー客ら8人が亡くなった遭難から7年となった16日午前10時、道警山岳遭難救助隊は短縮コース登山口から入山した。1泊2日の日程で山頂までパトロールする。
今年度は、道内各地で33回のパトロール登山を予定。多くの犠牲者が出たトムラウシ山では、「風化させてはならない」(板橋秀至同隊リーダー)と、事故が起きた日に合わせて実施した。新得署の山岳遭難救助隊員も同行し、メンバーは計6人となった。
16日からの3連休は登山客の数が今シーズンのピークを迎え、登山口には70台余りの車が駐車。その8割以上が本州ナンバーかレンタカーだが、入林届けがあったのは4件のみ。新得署の井川一彦副署長と屈足駐在所の鈴木進司所長は「入林届けはもちろん、装備や行動計画、緊急連絡先を記す『登山届け』の提出を徹底してほしい。初動がスムーズになる」と呼び掛けていた。(小寺泰介)