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マディソン交流展の実行委員メンバー 19日に現地へ

現地で行うグループ展に出品する梅田さんと由良さん(右から)。手にしているのは2人の作品。

 十勝を中心に活動する道内の芸術家5人が27日~8月3日、帯広市の国際姉妹都市の米国・マディソン市でグループ展を開く。国際姉妹都市締結10周年に伴う事業の一環で、文化・芸術分野の交流は初めて。出品者の1人で現代アート作家の梅田マサノリさん(帯広)は「日本人が少ない現地で、自分たちの表現がどう受け入れられるか。反応が楽しみ」と意気込んでいる。5人は19日に出国する。

 十勝の現代アート作家らでつくる帯広コンテポラリーアート実行委員会(梅田委員長)の事業「Our Art Working 2016」として、市の助成で行う。梅田さんと、画家の由良真一さん(池田)人形作家の伽井丹彌(かい・あけみ)さん(帯広)ペーパーオブジェ作家の加藤かおりさん(幕別)陶芸家の上ノ大作さん(北広島市)が参加する。

 会場には、梅田さんが植物を表現した墨絵、由良さんが帯広の街並みを描いた油絵、伽井さんは等身大の球体関節人形、加藤さんは折り紙をモチーフにした作品、上ノさんは粘土を使った陶器のオブジェを展示する。各作品は事前に日本で製作し、現地に搬入する。

 会場はギャラリーが並ぶ市の中心地。バスターミナルや若者の就業訓練施設として使われていた古いビルの3階で、由良さんは「建物の歴史や空間が生み出す雰囲気も作品の印象に大きく関わってくる」と話す。

 帯広市とマディソン市の交流は、「マディソンモデル」と呼ばれる精神障害者に対する地域支援システムなど精神保健分野が原点にある。今回は、帯広市内の障害者支援施設「愛灯学園」の生徒が描いた絵画なども現地に持ち込む。

 5人はマディソンは初訪問。「芸術の街」米国・シカゴ市で展示会を開いた経験を持つ梅田さんらは「大都会のシカゴとは違った環境で、観客への伝わり方も変わってくる。展示を通じて、現地の人との交流も深めたい」と力を込める。

 8月26日~9月2日には派遣事業として、米沢則寿帯広市長や小森唯永市議会議長、帯広マディソン協会の讃岐武史会長ら約10人が現地を訪れる。市内視察や歓迎セレモニーへの参加を予定している。
(安倍諒)

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