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標本を2倍の1万点展示へ ひがし大雪自然館

昆虫標本の増設作業が進み、より迫力のある展示が見られるひがし大雪自然館

 【上士幌】町ぬかびら源泉郷のひがし大雪自然館で、昆虫標本の増設作業が進んでいる。これまではゆとりを持たせた展示方法だったため、約5000点にとどまっていたが、今後倍の1万点に増やし、以前より迫力のある展示を来館者に楽しんでもらう。

 同自然館には約5万点の昆虫が保管され、そのうちの約9割は収蔵庫に眠っている。まだ表に出ていない多くの昆虫を見てもらうことに加え、毎年コレクターやアマチュア研究者から標本が寄贈され、年々収蔵庫のスペースを圧迫してきたことも背景にある。

 昆虫コーナーではこれまで標本箱を縦に2段設置していたが、東大雪の昆虫、チョウやガのコーナーは3段、甲虫のコーナーは5段に増やし、標本箱の総数は92箱から178箱になる。また、より多くの昆虫を見られるよう、1つの標本に飾る昆虫の数も増やした。

 さらに「ゾウムシ」や「オーロラモルフォ」、「プリアムストリバネアゲハ」などこれまでは表に出ていなかった昆虫も登場。同種類の昆虫の数も増やしたため、40年前に学研の図鑑に掲載された自然館の昆虫を探すクイズなども楽しめる。

 増設作業は8月中には全て完了する予定。乙幡康之学芸員は「これからは“生物多様性”の自然館を目指し、子供たちが目を輝かせるようなきらびやかな展示をしたい」と話している。(川野遼介)

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