帯広の後藤雅博さん リオ五輪医療スタッフで参加
8月5日にブラジルで開幕するリオデジャネイロ五輪に、後藤カイロプラクティックオフィス(帯広市西3南23)の後藤雅博院長(52)が医療スタッフとして参加することが決まった。リオデジャネイロ五輪・パラリンピック組織委員会が世界各国から選考したカイロプラクター7人のうちの1人。後藤院長は「驚いているが、世界の一流アスリートが最高のパフォーマンスを発揮できるよう責務を果たしたい」と使命感に燃えている。(松村智裕)
アメリカで博士号取得
後藤院長は帯広出身。帯柏葉高、北大医学部附属診療放射線技師学校を卒業後に渡米。ニューヨーク州立大、カイロプラクティック発祥のパーマーカイロプラクティック大を卒業し、博士号を取得している。その後、1991年から同オフィスで勤務し、2004年から院長を務める。
後藤院長は「2020年の東京五輪にカイロプラクティックで貢献したいと考え、そのためにリオで実績を積もうと思った」と医療スタッフ選考に応募。2014年の書類審査から複数回のインターネットを通じた面接を経て、今月17日に公式招待状が届いた。後藤院長はスポーツカイロプラクティックの認定医資格も持ち、女子柔道の五輪金メダリスト・谷亮子さんら多くのスポーツ選手に施術している。
今回の派遣で日本も採用を
米国発祥のカイロプラクティックは、手技療法で神経機能の正常化を図る。日本は国家資格制度などがなく、自称しての開業も自由。そのため、日本オリンピック委員会(JOC)は医療スタッフとしてカイロプラクターを採用していない。後藤院長は「陸上のウサイン・ボルト選手など、世界的にはカイロプラクターの手を借りてコンディション調整しているケースは多い。今回の派遣を機にJOCにも認めてもらえれば」との思いもある。
米国時代の大学の同級生から祝福のメールが届き、同オフィス理事長を務める父・義勝さん(79)も期待を寄せる。「頑張らなければと気が引き締まる」と後藤院長。7月下旬にリオ入りし、五輪期間中は選手村で各選手に対応する。カイロプラクティックのほか、筋膜の癒着を棒状器具で剥がして動きの向上を促す「グラストン・テクニック」なども行う予定。「できれば日本、十勝出身の選手の手助けができれば」と大舞台でのバックアップに意欲を見せている。