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ミヤベイワナ待望の解禁 然別湖

霧が立ち込める中、ミヤベイワナを釣り上げる釣りファン(5日午前7時半ごろ、新井拓海撮影)

 【鹿追】大雪山国立公園の然別湖で5日、遊漁が特別解禁された。固有種のミヤベイワナを目当てに全国から釣りファンが訪れ、手こぎボートから糸を垂らした。

 オショロコマの亜種として位置づけられるミヤベイワナは、然別湖で独自に進化した。長いヒレなどが特徴で、然別湖内の生息場所により茶や緑など背の色が異なる。北岸水域と流入河川に生息するものが道天然記念物に指定されている。

 町は資源を保護するため、釣ったミヤベイワナのリリース(再放流)などを条件に夏(6月5日~7月7日)と秋(9月17日~10月3日)の計50日間に限り、「グレートフィッシング」として疑似餌釣りを解禁。ニジマスやサクラマスも狙える。

 初日は午前6時から釣り客が集まり、朝霧が立ち込める湖面にボートをこぎ出した。昨年に続き岩手県から訪れた会社員牛山武夫さん(59)は「世界で唯一ここにしかいない魚を釣れるのが魅力」と話していた。同日は然別湖の湖水開きイベント「然別湖の楽しいこと、ぜんぶ。」も開かれ、家族連れなどでにぎわった。

 遊漁は1日50人。問い合わせはグレートフィッシング然別湖事務局(080・5599・9591)へ。(小寺泰介)

関連写真

  • 釣り上げられ網から移される魚(午前7時15分ごろ、新井拓海撮影、魚眼レンズ使用)

    釣り上げられ網から移される魚(午前7時15分ごろ、新井拓海撮影、魚眼レンズ使用)

  • ミヤベイワナを釣り上げる釣りファン(5日午前7時ごろ、新井拓海撮影)

    ミヤベイワナを釣り上げる釣りファン(5日午前7時ごろ、新井拓海撮影)

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