十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

不登校題材の映画「さなぎ」 監督の三浦さん来月来帯

道内初上映となるドキュメンタリー映画「さなぎ」を監督し、帯広でトークセッションも行う三浦さん

 帯広のボランティア団体「WEW(ウィー)とかち」(若菜順、渡辺久恵共同代表)は6月11日、とかちプラザで不登校を題材にしたドキュメンタリー映画「さなぎ~学校に行きたくない~」の上映会を開く。同映画の監督で当日、トークセッションも行う三浦淳子さん(横浜市在住)は帯広出身の祖母、故孝子さんを題材にした作品も手掛けており、「子どもへの思いを共有する場に」と初来帯を楽しみにしている。

 三浦さんは1960年横浜市生まれ。早稲田大学在学中から映画作りに興味を持ち、卒業後、広告代理店に勤めながら私的ドキュメンタリー映画の制作を続けてきた。97年、当時92歳の孝子さんの人生をつづった「孤独の輪郭」が釜山国際映画祭招待作品となり、国内外で評価された。

 「さなぎ-」は、主人公の少女を小学3年から大学卒業まで14年間追い続けた作品。長野県の豊かな自然を舞台に自分のペースで人生を生きる少女と、寄り添う家族や友人を描いた。2013年の発表後、全国の映画館や自主上映会で披露され、息長く反響を呼んでいる。北海道では今回が初めての上映となる。

 孝子さん(旧姓小川)は帯広三条高校の前身・十勝姉妹職業学校を卒業後、結婚を機に横浜や満州(当時)で暮らした。「孤独の輪郭」では、孝子さんが不意に同校の沿革を語る場面も収められている。三浦さんは父の寛さん(83)が半年ほど帯広に疎開、母方の実家は帯広開拓の祖・依田勉三の出身地の静岡県松崎町で「十勝との縁を感じる」と話す。「不登校の原因や解決策は人それぞれだが、見守ることや子供の生きる力を知ってほしい」と願う。

 映画は103分。上映会は午前10時半と午後1時から。同3時からのトークセッションでは三浦さんと道教育大の平野直己准教授を交え、鑑賞者で感想や子育て、教育について語り合う。チケットは高校生以上1000円で、藤丸プレイガイドで取り扱う。問い合わせは共同代表の渡辺さん(090・9538・8506)へ。(原山知寿子)


◆「さなぎ~学校に行きたくない~」について
作品に関する情報全般-三浦淳子監督作品「さなぎ~学校に行きたくない~」公式サイト
予告編-YouTube

更新情報

十勝トレセンU―14、初代王者に フットサル道地区U15選抜大会

紙面イメージ

紙面イメージ

11.26(火)の紙面

ダウンロード一括(81MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年11月
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME