坂田(帯南町中出)五輪懸け決勝 水泳日本選手権、今夜100メートル自由形
水泳のブラジル・リオデジャネイロ五輪出場切符を懸け、帯広南町中出身の坂田怜央選手(イトマン近大)が8日午後7時半ごろ、選考会となる日本選手権男子100メートル自由形決勝に臨む。出場が決まれば、同パラリンピックで2大会連続出場が有力な小野智華子選手(帯広盲学校出)に続き、十勝関係の競泳で初の五輪選手となる。地元から熱い応援の声が上がる。
坂田選手は7日夜に東京・辰巳国際水泳場で行われた準決勝を49秒50の5位で通過。リオ五輪へは派遣標準記録の48秒16を突破し2位以内に入ることが条件だが、400メートルフリーリレーは4位までに入った上で上位4人の合計タイムが3分15秒96を切ると出場が決まる。坂田選手の準決勝の4位とのタイム差は0秒04で十分にチャンスがある。
坂田選手は全国中体連の100メートルで優勝、50メートル2位に入り注目された。2014年のパンパシフィック選手権男子200メートル自由形で決勝に進み8位、800メートルリレーで銀メダルと世界の舞台も経験している。
中学生時代に練習を重ねたJOYFIT帯広スイミングスクールでは、NHK総合テレビで放送される時間に合わせてスクール生らで応援する予定だ。帯広水泳協会の小柴満会長は「帯広・十勝から五輪選手を出すのが長年の夢。持っている力を出し切れば必ず行けると思う」と期待する。(北雅貴)