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ふるさとかるた完成 見事な出来栄えに大喜び 新得短歌会

かるたの完成を喜ぶ小野会長(左から2人目)ら新得短歌会の会員たち

 【新得】新得短歌会(小野洋子会長、会員13人)が昨年から製作に取り組んできた「しんとくふるさと歌留多(かるた)」が完成した。町内外の子どもや一般から募集したキーワードを基に、会員が短歌を詠み、町民有志が取り札の原画を描いたオリジナリティあふれる手作りかるただ。学校や高齢者のサロンなどに寄贈して親しんでもらうほか、一般販売も行う。

 同会は、来年2月に迎える創立50周年の記念事業の一つとして、かるた製作を企画。製作費150万円のうち100万円は「町夢基金」の事業認定を受けた。

 かるたに使用する新得に関わるキーワードは、昨年7月下旬に町内の小・中・高校の協力や、町公民館、屈足支所などの窓口に募集箱を設置して公募した。「そば」「新得山」「鉄道」など歴史や自然、産業、文化などにちなんだ約340点もの応募があり、同8月下旬から会員がキーワードを組み合わせながら読み札となる100首の短歌を完成させた。

 取り札となる絵札の原画は、新得高校の生徒をはじめ、町内の絵画サークルの会員や個人的に絵を趣味とする人たちに依頼し、それぞれが短歌のイメージに合わせて絵を仕上げた。

 25日に印刷の仕上がったかるた200セットが届き、会員8人が見事な出来栄えに歓声を上げた。「新得は温泉の町トムラウシ オソウシ屈足新得鉄泉」には東大雪荘のスケッチが描かれ、花火大会を表現した「彩りの花火ひと夜の大会は 心奮わす明日の元気」ではカラフルな押し花で花火を表現している。絵札のゴジラのイラストに新得との関係を示す読み札は「白雲の湧き立つところ新得高校 校歌はゴジラの伊福部昭」。

 100セットは町内の小・中・高校や幼稚園、保育所、高齢者サロン、老人クラブなどに配布し、残り100セットを町教委や相馬商店で販売する。1セット2000円。

 かるた製作委員長の樋口かおりさんは「まずは多くの人に遊んでもらい、大会も開ければ」と広がりに期待を寄せる。小野会長も「かるた作りを通して私たち自身が新得について学びや発見があった。多くの人に古里への関心を高めてもらえたら。個性的な絵も見ているだけで楽しい」と話していた。かるたに関する問い合わせは小野会長(0156・64・6908)へ。(大野篤志)

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