２９５本で記録申請へ、フローズンパンツでギネス挑戦
雪原に２９５本が並んだフローズンパンツ（山下僚撮影）
【更別】水に浸したジーンズを外気で凍らせる「フローズンパンツ」の数でギネス世界記録に挑戦するイベントが２１日午後、更別運動広場で行われた。村内外から参加した１２４人が自前のジーンズを手に奮闘。日没後、ライトアップされた会場に完成した２９５本が並ぶと、まるで“透明人間”が集まったかのような不思議な光景が浮かび上がった。
管内有志で構成する「十勝『世界一』プロジェクト」（真浦綾子代表）の５つ目のギネス記録挑戦。フローズンパンツは米国ミネソタ州発祥の遊びで、更別では村の地域おこし協力隊員・亀井秀樹さん（３４）が「寒さを逆手に取って楽しもう」と１月に開始。全国にも話題が広がり、「旬なうちに世界にも発信したい」と、今回の挑戦となった。村観光協会（江本信吉会長）が共催した。
ペットボトルを詰めて持参したジーンズを凍らせていく参加者（山下僚撮影）
参加者は会場で、水に浸したジーンズにペットボトルや風船を入れて立体的な形に整え、１本ずつ丁寧に凍らせた。帯広測候所によると、イベントが始まった午後３時の更別の気温は氷点下１・６度。「気温が高めで凍らないのでは」という心配をよそに、同６時には氷点下４・４度まで冷え込み、濡れたジーンズもカチカチに固まった。
家族３人で参加した赤城白兎（はくと）君（更別小３年）は「世界記録に参加できてワクワクした」と話し、西山猛村長は「更別の冬のイベントとしてフローズンパンツを定着させていきたい」と感謝した。
今月中にもギネス・ワールド・レコーズ社に認定を申請する。（小寺泰介）
