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帯工、2年連続で最高賞 全道高校工業クラブ大会

高い技術とユニークなアイデアが評価された「4号エアエンジン機関車」と電子機械科課題研究班のメンバー(左から2人目が佐藤君)

 「第34回北海道高校工業クラブ大会」(1月21・22日・札幌市=道高校工業クラブ連盟など主催)で、帯広工業高校電子機械科の生徒が大活躍。課題研究発表大会の部で3年生の課題研究班(7人)が最高賞の「ものづくり大賞」を受賞した他、計算技術競技大会では2・3年生のチームが団体戦で2位、個人でも佐藤麗弥君(3年)が優良賞に入った。

 課題研究発表大会には道内の工業高校15校から参加があり、作品のアイデアや完成度が審査された。帯広工業のこの部門での最高賞は昨年に続き2回目。作品は11月の「全国産業教育フェア」(石川県)に出展される。

 同校の作品は「4号エアエンジン機関車(ミニとてっぽ機関車)」。十勝鉄道の蒸気機関車をモデルに2年前に製作を開始。昨年卒業した3年生の研究を同班が引き継ぎ、改良を施して出展した。同班のメンバーは佐藤洵輝(じゅんき)君を班長に、西川聖也君、浅沼楓季君、陰山雄飛君、鷲谷海都君、中山巧規君、吉田神居君の7人。

 改良点では、エアーエンジンの燃料補給に4分かかることから、交換用のタンクを新たに製作。車両の自動連結器も、西川君が中心となり、自分たちで設計図を起こした。

 学校祭後の昨年10月に改良点をまとめ、放課後を利用し約2カ月かけて作り上げた。機関車の速さは大人が歩く程度。大会のプレゼンでは、タンクを交換し走らせた際に拍手が沸き起こったという。佐藤君は「部品一つ一つに思い入れがある。チームが一つになれた」と喜び、指導した島貫力教諭は「卒業後も、試行錯誤の経験を生かしてほしい」とたたえた。

計算技術競技で団体2位に入賞した帯広工業チーム。前列左から佐藤君、渡辺君、後列左から永原君、夛田君

 一方、計算技術競技大会は四則計算、関数計算、実務計算ⅠとⅡ、方程式・不等式の5種目。それぞれ制限時間5分で正確さと速さを競う。団体は最大4人1チームで、上位3人の合計点数で順位が決まる。

 今回は全道から13校69人が出場。帯広工業からは昨年に続いて渡辺凱斗君(3年)、佐藤麗弥君、永原大志君(2年)の3人と、初出場となる夛田勇輔君(同)が挑んだ。

 団体は昨年の3位から1つ順位を上げたが、目標はあくまでも優勝。2年生の永原君、夛田君は「来年も出場し、ミスなく悔いが残らないよう挑みたい」と声をそろえる。渡辺君は「力は出し切れた。後輩に期待したい」、佐藤君は「後輩の力が伸びているので、頑張ってほしい」と話している。(松田亜弓)

関連写真

  • 団体2位に入賞した永原君、夛田君(後列左から)、佐藤君、渡辺君(前列左から)

    団体2位に入賞した永原君、夛田君(後列左から)、佐藤君、渡辺君(前列左から)

  • 高い技術とユニークなアイデアが評価された「4号エアエンジン機関車」と、佐藤君(左から2人目)ら課題研究班のメンバー

    高い技術とユニークなアイデアが評価された「4号エアエンジン機関車」と、佐藤君(左から2人目)ら課題研究班のメンバー

  • 高い技術とユニークなアイデアが評価された「4号エアエンジン機関車」と電子機械科課題研究班のメンバー(左から2人目が佐藤君)

    高い技術とユニークなアイデアが評価された「4号エアエンジン機関車」と電子機械科課題研究班のメンバー(左から2人目が佐藤君)

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