十勝初、短期入所予約のウェブシステムを導入 光寿会アルペジオ
社会福祉法人光寿会(森光弘理事長)が運営する地域密着型介護老人福祉施設「アルペジオ」(帯広市自由が丘5)は、同施設で受け入れているショートステイ(短期入所)について居宅介護支援事業所向けのウェブ予約システムを独自に導入した。十勝管内では初めての試みという。
これまで、在宅で介護サービスを受けている人が家族の都合などでショートステイを利用する際は、同サービスを提供する居宅介護支援事業所のケアマネジャー(ケアマネ)が、特養などショートステイを行う事業者に電話で空室状況を確認する必要があった。満室の場合は、空きが見つかるまで別の施設に問い合わせを続けなければならなかった。受け入れ施設側も担当者が不在の場合は空室状況を確認できず、双方に負担や不便が生じていた。
こうした状況を受け、光寿会やアルペジオはインターネット上のホームページからショートステイの空室状況を確認し、仮予約を行うためのシステムを導入し、運用を始めた。
居宅介護支援事業者がIDとパスワードを入力してログインすると、アルペジオの空室状況がカレンダーとともに表示される。これに基づき、カレンダー上で利用日数を選択する。送迎希望時間などを選択し、仮予約が行われると、アルペジオと居宅介護支援事業者の担当者の両方にメールが送信され、仮予約内容を把握できる。
予約から利用まですべての手続きを代行するものではなく、あくまで「仮予約システム」。サービスの質を確保するため、ショートステイ利用者に関するケアマネと施設間の詳細な申し伝えなどはシステムに盛り込まず、担当者間の直接の連絡としている。
システムはスマートフォンやタブレット端末からも利用できる。利用者宅を訪れたケアマネらが家族からショートステイ利用の希望を聞いた場合、その場で空き状況を確認できる。導入を推進したアルペジオの森須賀子施設長は「ケアマネと施設双方の負担を軽減できれば」と話している。
(大谷健人)
◆社会福祉法人光寿会について
・ショートステイ(短期入所)/インターネット仮予約システム-介護老人福祉施設アルペジオ公式ホームページ