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喜歌劇に拍手喝采 4年ぶり市民オペラ

伸び伸びとした歌声で魅了した市民オペラ(山下僚撮影)

 第5回市民オペラ公演が12、13の両日、帯広市民文化ホール・大ホールで開かれた。約8カ月間の練習の集大成として、ソリストら約160人が喜歌劇の「こうもり」を熱演、2日間で集めた延べ2000人から喝采を浴びた。

 公演は4年ぶり。帯広市文化スポーツ振興財団、帯広市民オペラの会、帯広交響楽団、市民バレエ「ティアラの会」、帯広市民劇場運営委員会、市教委が準備を進めてきた。

 今作は市民オペラ初の喜歌劇(オペレッタ)で、ファルケ博士が過去に恥をかかされた友人アイゼンシュタインに舞踏会で復讐(ふくしゅう)を果たす物語。「ワルツ王」と称された希代の作曲家ヨハン・シュトラウス2世(オーストリア)の音楽を帯響が生演奏した。指揮は日本オペラ振興会オペラ歌手育成部講師の杉原直基さん(東京)。

 最終日の公演では、帯広出身のゲストソリスト小笠原一規さん(埼玉)を中心に伸び伸びとした歌声を披露。喜歌劇らしく、歌あり、演技あり、笑いありの展開で観客をくぎ付けにした。第2幕で登場したバレエも息の合った華やかな踊りで花を添えた。

 アイゼンシュタインらがだまされたことに気付いたフィナーレでは、全員でシャンパンを乾杯。迫力ある舞台に会場は大きな拍手に包まれた。

 2日間とも観賞した芽室町の会社員中川桂介さん(42)は「両日のキャストに合わせて演出に違いがあり、2日間見ても楽しめた」と満足した様子。母親と姉と足を運んだ芽室西小2年の佐藤わかなさんは「歌や踊りが楽しかった。酔っ払い(看守フロッシュ)の演技がとても面白かった」と話していた。(関根弘貴)

 金澤耿・帯広市文化スポーツ振興財団理事長の話 公演を終え、ほっとしている。歌、合唱、オーケストラ、バレエと帯広の文化レベルの高さを示すことができた総合芸術だった。

 千田慶子・市民オペラの会会長の話 演技、歌、音楽と全ての連係プレーが充実していた。達成感でいっぱい。次につながる公演になった。

 ゲストソリスト小笠原さんの話 本番が今までで一番いい出来。みんなの最高のテンションが1つになった。

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