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バスロケ導入へ 検索システムを更新 十勝バス

地図をタップして最寄りのバス停を表示するなど機能を強化したバス路線検索システム。来年にはバスロケーションシステムに対応する

 十勝バス(帯広市、野村文吾社長)などが開発した路線バス検索システムが11日、全面刷新し機能を強化した。地図上をタップするだけでバス停や目的地検索が可能になったほか、バスの位置情報をリアルタイムで公開するバスロケーションシステムに対応。十勝バスは今月下旬にもバスロケサービスを始める考えで、乗客の利便性向上を図る。

 スマートフォン搭載の全地球測位システム(GPS)を活用するのが同システムの特徴。現在は十勝バスや北海道拓殖バス(帯広)など3社が参加している。全面刷新に合わせ来年2月までには道内バス会社十数社が参加予定で、道東のバス路線を網羅できるという。

 バスロケはGPSを活用し、バスの走行位置を地図上でリアルタイムに表示する。利用するバス停を通過したのか、荒天時に運行しているのか確認できる。特に、道路状況の悪化で定時運行が困難になる冬期間の利便性が増しそうだ。将来的には、運行時間の遅れを数字で表示する予定。

 出発地と目的地を入力すると、最寄りのバス停や経路、料金などを表示する検索機能も強化。これまでは登録場所からしか目的地を選べず、十勝に詳しくない観光客などは利用しづらかった。そこで、地図をタップすると最寄りのバス停が分かり、路線検索できるよう使いやすくした。住所入力での検索も可能。

 観光情報と連動するほか、外国人観光客向けに英語にも対応。今後は韓国や中国、フランスなど6カ国語に対応する予定。十勝バスの長沢敏彦事業本部長は「使いやすいように改善を重ね、道内すべてのバス路線を網羅したい」と話す。

 同システムは十勝バスと北海道大学、IT会社のビーティス(東京、高野元社長)が開発。「もくいくぅ~」の名称で2014年4月に提供を開始した。全面刷新に伴い名称を「もくいく」(MOKUIK.COM)に変更、今月下旬にはスマホアプリを公開する。(池谷智仁)


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