窪田大志君全国1位 姉ひかりさん2位 ジュニアエレクトーン
【芽室】中学生までの子供が演奏力や表現力を競う「ジュニアエレクトーンコンクール2015ファイナル」(ヤマハ音楽振興会主催)で、きょうだいで出場した窪田大志君(11)=芽室西小6年=と姉のひかりさん(15)=芽室西中3年=は、大志君が小学生高学年部門で第1位、ひかりさんが中学生部門で第2位に入った。全国ファイナルでのきょうだいそろっての入賞は初めてで、家族や関係者を喜ばせている。
同コンクールは全国のヤマハ音楽教室で学ぶ子供たちがエレクトーンで競い合う。全国ファイナル(10月25日・大阪市)には、小学生高学年部門、中学生部門とも各地区予選を勝ち抜いた12人ずつが挑んだ。大志君とひかりさんは、ともに帯広旭楽器商会のヤマハ音楽教室に通っている。
大志君は2013年に続く全国ファイナルの出場となり、今回は自ら編曲した「Link」で挑んだ。本番では6番目にステージに上がり、「弾く前は緊張したけど、弾き出すと集中できた」と振り返る。最高の結果にも自身の評価は「86点」と辛口。時間制限を考えてしまい、「焦って演奏のテンポが少し速くなってしまった」という。反省しつつも、「夢が現実になってうれしい」とメダルを手に笑顔を見せる。
12年の全国ファイナルで金賞を受賞しているひかりさんは、同じく自ら編曲した「Clair De Lune」を演奏。「本物の楽器の音色に近づけようと指使いの微妙なタッチを意識した」といい、「滑らかでしなやかな自分の演奏の持ち味を出せた。受賞できるとは思っていなかったのでうれしい」と喜ぶ。
2歳からエレクトーンを習う2人は、良きライバルとして切磋琢磨(せっさたくま)してきた。全国ファイナルに向けては風邪の予防など体調管理にも気を配り、母の寿里さん(48)は「食事は3食きちんと食べさせ、本番前日の夜はステーキで体力を付けさせた」と話す。
指導に当たったヤマハ音楽教室システム講師の平野潮さんは「1年間、同じ曲を弾き続けることは、子供たちにとって本当に大変なこと。2人の努力は本当に素晴らしい」と活躍をたたえている。きょうだいは12月中に凱旋(がいせん)ライブ(場所や日時は未定)を予定している。(高津祐也)
◆ジュニアエレクトーンコンクール2015ファイナルについて
・受賞結果-ヤマハ音楽振興会ホームページ