ジオパークの見どころ写真ファイルに 鹿追の田中さん
【鹿追】「とかち鹿追ジオパーク」を応援しようと町内のアマチュアカメラマン田中巌さん(74)=町南町=が、これまでに撮りためてきた同町の魅力的な自然や風景を写真ファイルにまとめた。よく通う町内の「びっくり寿司」(東町1、上嶋幹雄さん経営)に置いて来店者に目を通してもらっているほか、写真データを活用してもらおうと、とかち鹿追ジオパーク推進協議会(会長・吉田弘志町長)に提供した。
長年、登山などを通して鹿追の写真を撮り続けてきた田中さんは、「自分の写真を多くの人に見てもらうことで、鹿追ジオパークへの関心が高まってくれれば」と、写真データを掘り起こしてファイルにまとめた。
紅葉橋上からの夫婦山、白雲山からの然別湖、静寂の東雲湖、西ヌプカウシヌプリから望む然別湖など17枚の写真をプリントした。それぞれの写真の撮影場所も同町の地図に書き込んだ。
これらのデータの提供を受けたジオパーク推進協議会では、写真をプリントしてファイルを増刷し、道の駅や飲食店など協力店に設置してもらうことにしている。
事務局の町ジオパーク推進室では現在、ジオパークの友の会組織となる「ジオサポーター&ジオガールの会」の立ち上げや町内の商店主や飲食店主らがジオパークを宣伝する「ジオマスターの店」の準備を進めており、舟越洋二室長は「ジオパークは町民に関心を持ってもらい、一緒になって盛り上げていくことが大切。田中さんのように新たな魅力を発掘、発信してくれるのはありがたい」としている。
田中さんは「これからも写真や情報の発信を通してジオパークに協力していきたい」と話している。(大野篤志)