クレー射撃で全日本選手権へ 更別村役場勤務の今野さん
【更別】今野雅裕(39)=更別村役場住民生活課環境衛生係長=が、クレー射撃の全日本選手権(24、25両日・千葉県成田射撃場)トラップ男女混合に初挑戦する。競技歴はわずか3年ながら2年連続の国体出場を果たし、国際大会も経験している成長株だ。十勝からの出場は約20年ぶりといい、「競技が盛り上がるきっかけになれば。6位以内の入賞も達成したい」と意気込んでいる。
2枠の出場権を争う北海道選手権(9月・函館)で、100点満点中90点で初優勝。2位の選手と4点差の接戦を制し「集中できた」と振り返る。
村役場の産業課在籍時に狩猟免許を取得。自ら有害鳥獣駆除を行ったことがきっかけで競技の道へ足を踏み入れた。練習へ通う帯広総合クレー射撃場(芽室町、小宮銃砲火薬店運営)で国体準優勝の経験がある安田俊雄さん(帯広市)に出会い、積雪がある冬期間も練習できる恵まれた環境で指導を受けながら、しっかり力をつけていった。
昨年は長崎県がんばらんば国体に初出場した後、5カ国の選手が出場するパシフィック選手権(3月・オーストラリア)で、最上位のAAクラス3位入賞。9月の紀の国わかやま国体には、北海道第1代表として出場。ただ、わかやま国体では突然陥ったスランプから抜け切ることができず、144人中67位と不本意な結果に終わった。
全日本選手権までは約1カ月の過密日程ながら、週末は射撃場へ通い詰めてレベルアップに努めてきた。競技歴は短くても、数多くの大舞台を経験したことで「いい緊張感を持って戦えるようになった」と自信を深める。
全日本選手権には約70人が出場する。全道での競技人口は年々減りつつあるといい、今野は「自分が先頭に立って十勝や北海道の競技を盛り上げていくつもりで頑張りたい」と力強い。(小寺泰介)