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80代でなお現役 土曜サイクリングクラブの塚田豊代表

20年以上乗っているという自慢の愛車と塚田さん

 【幕別】天気が良ければ、多少、風が強くてもサイクリング日和-。町内の塚田豊さん(82)は50代でロードバイクを始め、80代になった今も乗り続けている。現在は愛好者でつくる「土曜サイクリングクラブ」の代表を務め、風の吹くまま気の向くまま仲間と自転車を走らせている。

 塚田さんは池田町出身。車の運転免許を持っていないこともあり、若い頃から自転車に親しんできた。53歳で国鉄を早期退職後、帯広市内の自転車店を手伝うようになり、そこでロードバイクと出合った。「小回りも利き、便利な乗り物だと思った」という。

 土曜サイクリングクラブは火曜を活動日に10年ほど前に立ち上がったが、会員が集まりやすい日にと今の形に。塚田さんは当初から代表として会を取りまとめてきた。毎週土曜午前9時半に十勝川サイクリングパーク(帯広市東4北2、十勝川堤防沿い)に集まり、往復70~80キロのサイクリングを日帰りや一泊で楽しんでいる。

 塚田さんは土曜以外も仲間に声を掛けて自転車を走らせ、年間の走行距離は8000キロ近くに上る。十勝の道は知り尽くしているといい、「坂の傾斜から、犬が飛び出てくる場所まで把握している」と笑う。

 クラブの活動とは別に海外遠征も行い、これまでにフランスなど7カ国を巡った。中でもニュージーランドは強く記憶に残り、「景色も良く車も少ない。クイーンズタウンやマウントクックで見た氷河をもう一度見たい」と懐かしむ。

 今は現役を退いたが、50代の頃はロードレースにも出場。ツール・ド・北海道の個人タイムトライアル一般男子未登録者40歳以上の部で3位の成績を収めたことも。日本サイクリング協会認定インストラクターとして、サイクリング普及のための講習会などで講師を務めた時期もある。

 ロードバイクを始めて25年以上。塚田さんは「健康のためもあるが、好きでなければ続けられない。根性も必要だし、行きたくないときもある。でも、一度サドルにまたがるともう止まらないんだ」と言う。

 同クラブは入・退会の手続き不要。会員は多いときで30人以上いたが、現在は10人ほどに。60~70代が多く、最近は若い人も少しずつ増えているという。塚田さんは「世代を問わず、気軽に集まってほしい」と話している。(菅生佳孝)

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