来年のそば博9月 食イベントは2日間 新得で準備委員会
【新得】来秋、「日本そば博覧会(そば博)」(全国麺類文化地域間交流推進協議会=全麺協=主催)の開催を目指す新得町の実施要領の素案がまとまった。来年9月19~25の7日間を開催期間とし、そのうち24、25の2日間に第15回しんとく新そば祭りとの併催で食イベントを実施する。手打ちそば店は地元5店と地元外から10店の計15店を予定し、そば打ち体験教室や素人そば打ち段位認定会、そば茶屋、わんこそば大会などを繰り広げる。
全国そば優良地区表彰などこれまでに3度農林大臣表彰を受賞し、「日本一のそばの産地」を自負する同町は、全麺協に加盟する全十勝手打ちそば推進協議会(折笠政弘会長)の働き掛けを受けて13年度に16年度の開催地に名乗りを上げた。今年度、町が全麺協に正式加入し、6月に新得開催の要望書を提出した。
来年度の開催地決定は10月に開かれる全麺協の理事会で決定されるが、現時点で新得町以外に名乗り出ている自治体はなく、新得開催が有力視されている。
町内では、開催地の正式決定を前に、開催要項案や実行委員会の組織化に向けた準備委員会を立ち上げ、24日に役場で第1回会議を開いた。準備委員会は町、町観光協会、全十勝手打ち蕎麦推進協議会、十勝毎日新聞社などで構成し、約25人が出席。同席で実施要領素案が示された。
「新そばの 香りたどって 新得町」をキャッチフレーズに1週間の開催期間を設け、「そば川柳コンテスト」や「そばと新得町の風景写真コンテスト」「地元小学生によるそば栽培体験写真展示」などを行い、メーンの食のイベントは24、25の2日間に実施し、約3万人の来場を見込む。
出席した準備委員からは「博覧会というからにはいろいろなそば店の出店を望む」「新得にゆかりのある自治体からの出店を打診してみてはどうか」「期間中、町内のそば店などでのおもてなしサービスを考えてはどうか」などの意見が出された。
準備委員会の清水輝男委員長(町観光協会会長)は「2年前からの願いがようやく実を結びそうな段階にある。成功に向けて全力で取り組みたい」と協力を呼び掛けた。(大野篤志)
国内そば文化の交流を目的とした一大イベント。1992年から、全国各地で開催しており、今年10月10~12日の長野県松本市で第21回を数える。北海道内では上川管内幌加内町で3回、札幌市で1回開かれている。