来月から全村民に助成拡大 更別村・インフル予防ワクチン
【更別】村は、インフルエンザ予防ワクチン接種費用の助成対象を全村民に拡大する。全住民に対する費用の助成は十勝管内で初めて。受験を控える中学生や高校生なども新たな対象に加えて制度を充実し、10月1日から助成を始める。9日開会の定例村議会に事業費240万円の補正予算を提案する。
同ワクチンは1回当たり2500円程度で接種できる。これまで村は、65歳以上の高齢者と13歳未満の子供について1回当たり1500円を負担していたが、インフルエンザは感染例が多く予防接種する人が多いことなどから、助成対象を全村民に拡大することにした。
13歳未満のみ2回の接種分(計3000円分)を助成する(他は1回分)。村の国民健康保険診療所で接種した場合、窓口での支払いは自己負担分のみとなる。村外で受診した場合は、領収書を持参して償還払いになる。妊婦の場合は掛かり付け医での受診を勧めている。
昨年は約1200人が接種した。この約3割増の1600人分程度を想定し、村は定例村議会で関連費用240万円を提案して追加補正する。
村保健福祉課は「医療費の増加を抑えることも可能になる。福祉の向上で、定住増につながることも期待したい」と話している。(小寺泰介)