北大生が学習サポートや林間学校も 士幌
【士幌】北大恵迪(けいてき)寮の学生が10~13日、町内の小・中学生と交流を深めた。学習サポート塾と銘打って勉強を教えたり、11年ぶりとなるサマーキャンプ(林間学校)を開いて自然体験を提供したりと、子供たちの夏の思い出づくりに一役買った。
学生は、町内の宿泊所「士幌小屋チセ・フレップ」を町と共同で管理する北大恵迪寮自治会の士幌小屋チセ・フレップ運営特別委員会(山口真委員長)のメンバー。チセ・フレップが1978年に開設したのを機に、町民との交流を続けている。今回は2年目を迎える学習サポート塾に続き、町教委の協力も得て2004年以来の林間学校を“復活”。人員確保の面で例年より多い12人が来町した。
町総合研修センターを会場に10~12日に行われた学習サポート塾は3日間で小学生延べ100人が参加。今年から午後の時間帯を利用して初めて中学生の参加も呼び掛けたところ、士幌町中央中野球部の1、2年生8人がマンツーマン指導を受けた。地理を教わった足立歩夢君(14)=2年=は「分かりやすく教えてくれたので宿題もはかどった。冬にまた教えてほしい」と話していた。
12、13の両日は士幌高原麓のチセ・フレップで林間学校を開催。町内3小学校の1~5年生17人が参加し、夕食のカレーライスを寮生と作って食べたり、夜は花火やさまざまな遊びを楽しんだりした。士幌小1年の橋本莉央さん(6)は「お兄さんやお姉さんたちと仲良くなれて楽しかったよ」と感想を話した。
同委員会は同大が定める昨年の「北大えるむ賞」を初めて受賞するなど高い評価を受けており、山口委員長は「4日間を通じて士幌の子供たちとは名前で呼び合えるほど交流を深めることができた。今後も活動の幅を広げながら地域貢献したい」としている。(小縣大輝)