十勝毎日新聞 電子版

Tokachi Mainichi News Web

デスモの歯の化石発掘キット販売 足寄動物化石博物館

約1500万年前のデスモスチルスの歯片化石(下)と発掘キット(上)。キットは下あごの歯の形状を再現した

 【足寄】模造岩に埋め込んだ化石や鉱石を掘り出す「発掘キット」が人気を集めている足寄動物化石博物館(澤村寛館長)が、絶滅した海生哺乳類デスモスチルスの歯片化石のキットをつくり、1日に販売を始めた。

 デスモスチルスは絶滅した海生哺乳類で、町内で化石が発掘されているアショロアと同じ束柱類。束柱類の名称の由来となった円柱が束ねられた形の歯が特徴。

 発掘キットはデスモスチルスの下顎の臼歯を模した模造岩で、直径1~1・5センチ、高さ4・5センチの円柱を束ねた形状。中に歯片化石を埋め込んだ。

 歯片化石は米国カリフォルニア州で約1500万年前に産出された。澤村館長が2013年に米国ロサンゼルスで開かれた古脊椎学会に参加した際、ロス郊外の地方博物館で購入した。化石はエナメル質と象牙質でできている。同博物館によると、デスモスチルスの化石の発掘キットは珍しいという。

 価格は500円。夏季のみの50個限定。国内では希少な化石のため、化石に連続番号を記入し、購入者から名前、住所などを聞き、所有者を把握する。

 澤村館長は「古生物の普及教育活動の一環。キットを通じて、デスモスチルスになじんでもらいたい」と話している。問い合わせは同博物館(0156・25・9100)へ。(鈴木裕之)

  


◆発掘キットについて
ミニ発掘 デスモスチルスの歯 限定50個-足寄動物化石博物館ホームページpdf

関連写真

  • デスモの歯の化石発掘キット販売 足寄動物化石博物館  2

    デスモの歯の化石発掘キット販売 足寄動物化石博物館 2

更新情報

広尾盆踊り、サンタ囲んで大フィーバー! サンタランド40周年

紙面イメージ

紙面イメージ

8.15(木)の紙面

ダウンロード一括(51MB) WEBビューア新機能・操作性UP

日別記事一覧

前の月 2024年8月
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

十勝の市町村

Facebookページ

記事アクセスランキング

  • 昨日
  • 週間
  • 月間

十勝毎日新聞電子版HOME