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20年ぶりラジオ体操復活 北栄小学校区の3町内会

3町内会の親子らが集まってスタートしたラジオ体操(25日、北親児童公園)

 帯広北栄小学校区域の3町内会(明神、北親、新十勝大橋)が合同で、夏休み期間中のラジオ体操を復活させた。各町内会にとっては、いずれも約20年ぶりの実施。子供や町内会加入世帯の減少でラジオ体操の継続に苦労する地域が増える中、「地域で協力して子供を育てたい」と結束。一緒に心地よい汗を流し、世代間交流を深めている。

 市内小学校の夏休みが始まった25日。西5北4の北親児童公園には午前7時ごろから、地域の親子らが次々にやって来た。幼稚園児から90代まで幅広い世代の約30人が集まり、間もなく復活第1回のラジオ体操がスタートした。

 ラジオ体操復活のきっかけは、北親町内会(吉方伸一会長、こども会10人)で今年、転入者増加によって子供が増え、町内会活動に子供たちが積極的に参加するようになったこと。ここ10年ほど子供がいなかった新十勝大橋町内会(西垣孟会長)に、小学1年生のいる家族が越してきたことも重なり、明神町内会(猪股厳章会長、同6人)も含めた近隣3町内会が「力を合わせ、こども会を活発にしよう」と連携した。

 20年以上前は3町内会ともそれぞれ子供が40人はいたことから、「ラジオ体操や川狩り、キャンプなどこども会会活動は充実していた」と吉方会長の妻の朱美さん(67)。新十勝大橋町内会の中岡昌子さん(69)は「娘から、自分のときには(ラジオ体操で集まる機会が)なかったと、うらやましがられた」と話す。

 体操後、子供たちのスタンプカードに「はんこ」が押された。きょうだいで参加した河尻宗大君(北栄小4年)は「みんなでしっかりやると楽しい」と笑顔。西垣会長は「最後にはみんな知り合いになって、地域活性化につながれば」と期待を込める。

 ラジオ体操は8月18日の夏休み最終日まで、日曜を除く午前7時から行う予定。(松田亜弓)

コツを指導しながら体操に励む内海さん(左)



指導士がアドバイス 開西町内会 内海さん夫婦で広める
 体操を通じて地域の絆を深めようと、帯広・開西町内会(内山民生会長)では住民で1級ラジオ体操指導士の内海徳子さん(68)が今月から、夫の敏之さん(69)と共に地域でラジオ体操(会場・アルプス公園)を行っている。

 当初は夫婦で行っていたが、町内会側に呼び掛けて一緒に体を動かすようになり、徐々に参加者が増加。27日は大人14人と子供約40人が集まり、午前6時半と同7時からの2回、ラジオ体操を指導した。

 終了後には、内海さんから体操をより効果的にできるワンポイントアドバイスも。参加した上迫キミエさん(70)は「もともと体を動かすのが好きなので楽しい」と笑顔を見せた。
 内海さんは1980年に幹部指導員に認定され、スポーツ教室などで指導してきた。長年、仕事で単身赴任生活を送り、夫婦別々の暮らしだったが、退職し今月2日に東京から帯広に戻ってきた。東京でも毎朝公園でラジオ体操をしていたといい、「東京のラジオ体操人口は多い。認知症予防効果もあるので、取り組みを広めたい」と意欲を見せている。

 体操は午前6時半から始まり、毎日行う予定。(松田亜弓)

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  • 3町内会が集まり、にぎわったラジオ体操(25日午前7時ごろ、北親児童公園)

    3町内会が集まり、にぎわったラジオ体操(25日午前7時ごろ、北親児童公園)

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  • コツを指導しながら体操に励む内海さん(左)

    コツを指導しながら体操に励む内海さん(左)

  • コツを指導しながら体操に励む内海さん(左)

    コツを指導しながら体操に励む内海さん(左)

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