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少雨で豆類一部に生育遅れ 十勝管内作況

雨不足や暑さの影響で生育に影響が出ているビート(17日正午すぎ、芽室町内で。塩原真撮影)

 十勝総合振興局は17日午前、十勝管内農作物生育状況(15日現在)を公表した。降水量が少ないために豆類の一部などに生育遅れが生じている。少雨による生育遅れは近年では珍しく、今後も少雨が続けば、さらなる成育の遅れも懸念される。同振興局によると、過去に干害が発生したのは記録に残っている限りで1973年で、今年の被害については不透明な状況だ。

 帯広測候所によると、7月上旬の平均気温は平年比で0・6度高い17・4度で、日照時間は同70%多い70・2時間だった。

 一方、降水量は4・5ミリと平年比14%、11~15日は0・5ミリで同2%にとどまった。
 少雨により、手亡が平年より2日、金時と牧草が同1日それぞれ生育が遅れている。小豆など全ての豆類で草丈が短く、金時と手亡は平年比74%となっている。ジャガイモの茎長、ビートの草丈もやや短い。

 秋まき小麦は穂数、穂長などは平年並みで、生育は前回調査時よりも1日遅れているが5日早い。来週にも収穫が本格化する。

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 ジャガイモは前回と同じく4日早く、ビートは前回より2日遅れの3日早い生育状況となっている。牧草は1番草の収穫が平年より2日早くほぼ終わった。飼料用トウモロコシは草丈、葉数ともに平年並みで2日早い。

 同振興局は「小麦は好天が続くと急激に水分が低下するので、小まめに子実の水分を測定し、適期収穫を」(農務課)と呼び掛けている。

 管内農家も天候の行方を注視しており、干ばつとここ数日の風で倒れたジャガイモの様子を見に畑に来た芽室町内の農家の男性(52)は「こんな干ばつは経験がない。一日しっかり雨が降ってほしい」と話していた。(津田恭平、眞尾敦)

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