モンゴルの民族祭典「ナーダム」盛況 池田
【池田】町内の観光・宿泊施設「十勝まきばの家」(町清見)で11日、モンゴルの「民族の祭典」とされる「ナーダム」が十勝で初めて開かれた。全道から集まったモンゴルの人たちと町内外の来場者が、モンゴル相撲などを通じて交流を深めた。
北海道モンゴル交流協会(ナンザド・ガンチメグ理事長)が主催し、町や町観光協会、モンゴルでのプロジェクトに取り組む道中小企業家同友会とかち支部が運営に協力した。
冒頭でナンザド理事長が「民族衣装を着たモンゴル人と一緒に楽しんで快適に過ごしてもらえれば」とあいさつ。会場にはモンゴルの遊牧民が使う移動式住居の「ゲル」が設置され、ミンチ肉を包んだ揚げギョーザのようなモンゴル料理などが提供されていた。
また、モンゴル相撲ではモンゴル人たちに一般来場の日本人も加わって対戦。組み合った選手が白熱した攻防を繰り返すたびに観客から歓声が上がり、押し倒しなどで勝負が決まると大きな拍手が送られた。
モンゴル相撲を初めて体験した帯広市内の公務員八木健治さん(28)は「なかなかできない体験でモンゴルの文化を感じられて面白かった」と笑顔を見せていた。
会場ではこの他、民族衣装のコンテストなどが行われ、ナーダム終了後はモンゴル人と日本人が焼き肉を囲む交流会も開かれた。(井上朋一)