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厚内トンネルで避難訓練 JR根室線

非常用はしごで避難する参加者(金野和彦撮影)

 【浦幌】JR北海道釧路支社(西野亨支社長)は8日、根室線・上厚内-浦幌駅間の厚内トンネル(全長862メートル)で乗客避難誘導総合訓練を行った。車内トラブル発生から停車、乗客の避難誘導までの流れを確認した。

 訓練は2011年5月27日に起きたJR石勝線列車脱線火災事故の反省から毎年行われ、5回目。乗客役の同社員や浦幌町役場、消防、警察の関係者ら約100人が参加した。

 乗客約30人を乗せた釧路発札幌行き特急列車が上厚内駅を出発した直後、車掌が車両配電盤からの発煙を発見、停止手配を行ったとの想定。煙が車内に充満し、列車はトンネル出口の200メートルほど手前で停止した。乗客役は、進行方向側の車両前部の扉に掛けた非常用はしごで降車。誘導に従い、約330メートル離れた線路脇の広場に避難した。

 訓練用列車の運転士を務めた釧路運輸車両所の高野英一さん(33)は「司令との連絡で言葉がうまく伝わらず、二度手間になるなど課題もあった。職場の皆と共有したい」と話した。(大木祐介)

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