愛と幸せの鐘新設 道の駅・忠類東側、幕別
【幕別】忠類の新たな観光スポットに-。町は道の駅・忠類(町忠類白銀町384)東側にモニュメント「愛と幸せの鐘」を新たに設置し、周辺もガーデニング整備した。隣接するショウブ畑はこれからが見ごろ。町は「サンタランド愛の鐘(広尾)や幸福駅(帯広)などと連携し、『愛のロード(仮称)』として売り込むきっかけにしたい」(忠類総合支所)と意気込んでいる。
モニュメントはステンレス製のハート形で、高さ2・25メートル、幅2・6メートル。中心に鐘があり、自由に鳴らすことができる。紹介板には「恋が芽生え、愛をはぐくみ、心を癒やし誰もが幸せになることを願っている」と明記されている。
モニュメントはショウブ畑(約3600平方メートル)の一角に位置し、隣にあるモミジの大木を囲むように赤やピンクのビスタ約250株や宿根草などが植えられている。国の地域創生関連の交付金を活用した「忠類地域魅力発信事業」の一環で整備した。
ガーデニングは十勝圏複合事務組合の助成も受け、地域内で花工房を開く山内靖恵さんをアドバイザーに、同事業実行委の花と環境部会(加藤茂樹部会長)が中心となって進めている。3日には忠類ふるさと会(長谷川勇代表)なども手伝い、ほぼ完成させた。事業費は約180万円。
すでにモニュメントの“愛と幸せ度”は関係者の間で話題に。地域振興課の大島洋平さんは「大木のモミジの枝葉は遠くからハート形に見える。整備途中に鳥が巣を作ってひなが誕生している」と話す。
3月に高規格道路帯広広尾自動車道忠類インターチェンジ(IC)が開通し、国道236号の通行車両が減少。一方で、観光に力を入れている忠類地域としては、ICから道の駅周辺へ誘客を図ることが課題となっている。
小野晴正地域振興課長は「サンタランドや幸福駅がある2市町のほか、国道236号沿線自治体にも愛や幸せの観光名所として連携できないか呼び掛けている」と話している。(佐藤いづみ)
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