小学女子軟式野球選抜発足 とかちスマイルレインボー
十勝で初の小学生女子軟式野球選抜チーム「とかちスマイルレインボー」が結成された。15少年団23人の精鋭が、27日に帯広の森平和球場で行われるNPB(日本野球機構)ガールズトーナメント道大会(道軟式野球連盟主催)に出場する。チーム名の通り笑顔を絶やさずプレーし、優勝チームに与えられる全国大会出場権の夢をつかむつもりだ。(岡部彰広)
道予選は今年で3回目。今春に帯広・十勝での初開催が決まったものの、地元からの参加予定チームがないことから、吉田英史監督(柳町イーグルス監督・柳町小教)や同連盟十勝支部を中心にチーム結成の機運が加速した。「管内の女子選手は50人ほど」(同監督)ながら当初はチームづくりに困難を極めることが予想された。しかしふたを開けてみれば応募者は35人も。このうち選考会で23人が残った。
選手は6年生12人に、来季以降のチームづくりの核となりそうな4、5年年生11人。それぞれの所属チームでは男子に交じってレギュラーを獲得している選手は少ないが、野球が好きな少女ばかり。二川花琳主将(木野東小6年)は「男子と一緒のチームと違い、女子同士はたくさんしゃべり合うことができるので仲がいい。声は大きいので、しっかり声を出して試合を盛り上げたい」と話す。
試合には6年生が中心となって出場する。22日に大空ジャイアンツと行った初の練習試合では4-9と敗れたが、4得点はいずれも適時打で奪った。やや制球に課題があるものの強肩ぞろいの投手陣、後ろに球をそらさぬ捕手、足を絡めた攻撃と、5度しか合同練習をしていないチームにしてはまずまずの仕上がりだ。吉田監督は「まだ遠慮し合っている部分はあるが、6年生選手のそれぞれの特性を生かしながら戦いたい。守備などが乱れなければそれなりの戦いはできる」と期待を寄せている。
道大会の出場は4チーム。初戦で札幌ダイヤモンドガールズと戦い、勝てば釧路アクアガールズとオホーツクブルーエンジェルスとの勝者と決勝で戦う。「一つの目標に向かって頑張るのはいいこと。女子野球が盛んになるきっかけになれば」と吉田監督は話している。
優勝すると8月8日から埼玉県で行われる全国大会に道代表として出場する。
<とかちスマイルレインボー>
▽監督=吉田英史
▽コーチ=北村公明、杉村大輔、杉山晶子
▽選手
位置 No. 氏名 学年
内野手10 二川 花琳 6
投手 1 葛西 杏香 6
5 武長 颯希 6
7 佐藤 雪乃 6
14 堀 優奈 5
捕手 2 菅野 未帆 6
13 中尾 笑来 5
内野手 3 勝見ののは 6
4 八木 暖花 6
6 甲山 怜 6
15 中村 美琴 5
17 吉岡亜美優 5
18 生天目 悠 5
19 村上 彩那 5
20 林 双葉 5
21 澁谷 響乃 5
22 竹ヶ原 夢 4
外野手 8 佐藤 之亜 6
9 梶谷 知歩 6
11 遠藤 純景 6
12 酒井 奈美 6
16 河瀬 紗侑 5
23 佐々木 楓 4
◆女子野球情報について
・NPBガールズトーナメント 北海道予選会-女子野球ホームページ
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