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ちびっ子大量入部 土俵に活気 幕別・十勝相撲道場

まずは楽しく…。新入部者が相次ぎ、賑やかな道場(後列左が小師代表、同も右が武藤さん)

 【幕別】管内で唯一常設土俵を持つ十勝相撲道場(町猿別203、小師国光代表)に、園児や小学生らが次々“入部”、開設以来最多の15人になった。「強くなりたい」「礼儀を学びたい」など始めた理由はさまざまだが、「まずは楽しく」(小師代表)をモットーに活動。週2回の練習日になると、土俵1つ分の道場は熱気にあふれている。

 「いーち、にーい…」。年長者の掛け声とともに四股(しこ)を踏む子供たち。時折ふらつく場面もあるが、元気に取り組む。午後6時過ぎ、土俵を中心に道場内は子供たちでびっしりだ。

 初参加の1人も含め、全15人が道場に集まった。代表を務める小師国光さん(56)は「今年に入って小っちゃな子たちの入部が増えた。入部数は今までで最高数」と笑顔で説明する。

 昨年までは7人だったが、今年に入り、保育所5人、小学2年2人、小学5年1人の計8人増えた。すべて町内の子供たち。「兄弟がやっている影響で興味を持ち、やりたいとの声があり、年齢を引き下げた」と小師さん。

 春から通い始めた新居莉乃さん(幕別小2年)は「練習は大変だが、強くなりたい」、同じく小林蒼生君(6)=幕別中央保育所=は「四股を踏むのが難しいけど、試合をするのが楽しみ」と力強く話す。保護者からは通うきっかけについて「国技なので、礼儀作法も学べる」「体を強くしたい」との声が聞かれた。

 小師さんは選手としてインターハイなどで活躍。現在、家業の畜産業を営みながら、十勝相撲連盟理事長として、幕別神社境内に毎年臨時の土俵を作り、十勝大会を開くなど相撲の振興に力を注ぐ。

 一方、「常に練習できる環境が必要」と、25年ほど前に自宅横でこの道場を開設し、本格的な力士育成にも取り組み、十勝海(帯広出身)や北勝若(本別出身)らを角界に送り出した。現在は小師さんのほか、幕別出身で春日野部屋所属の元・栃の嶺、武藤利浩さん(53)=幕別在住=らが指導にあたる。

 小師さんは「新メンバーには相撲とはどんなものか慣れてもらっている段階。一人でも長く続けてほしい。力士として活躍できる人材を育てたい」と話している。

 練習は毎週火曜・土曜日午後6時から。問い合わせは武藤さん(0902698・7649)へ。(佐藤いづみ)

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  • 真剣に練習をするメンバー(右が小師さん)

    真剣に練習をするメンバー(右が小師さん)

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