ラワンブキの収穫始まる 足寄
【足寄】町特産で北海道遺産にも登録されているラワンブキの収穫作業が2日午前、町内の畑で始まった。初夏の味覚生ブキとして道内のスーパーなどに出荷される。
1991年からラワンブキを栽培している町中足寄の永井農場(永井研一代表)では今年、5・5ヘクタールを作付けた。5月の雨不足で生育が遅れているものの、長いフキは2メートルほどに育っている。
収穫作業は例年に比べ3日ほど早くスタート。この日は季節雇用の作業員ら4人が鎌を使って、青空に伸びるラワンブキを1本ずつ丁寧に刈り取った。永井さんは「今年も肉厚で軟らかい」と話した。
JAあしょろ(新津賀庸組合長)によると、今年は稲牛地区を中心に22戸が計18ヘクタールを作付け。同JAで8日から受け入れが始まる。
昨年は凶作で収穫量は248トンにとどまったが、今年は320トンを計画。そのうち1割は軟らかい今月中に生食用として出荷し、7月以降は加工用となる。
同農場では全道の郵便局を通じて地方発送も行っており、既に全国から予約が相次いでいるという。問い合わせは同農場(0156・25・6115)へ。(鈴木裕之)