道鉄道観光資源研究会が狩勝旧線訪問 新得
【新得】北海道民になじみ深いJR北海道の「赤い電車」(711系交流電車)の保存プロジェクトを進めている「北海道鉄道観光資源研究会」(事務局札幌、永山茂代表)のメンバーが、狩勝旧線新内駅を拠点に活動している狩勝高原エコトロッコ鉄道(松尾為男代表)を訪問した。エコトロッコを体験し、旧線路跡を散策するなどして狩勝旧線の魅力を感じ取っていた。今後、同研究会による同鉄道の情報発信も期待される。
エコトロッコ鉄道も同研究会のメンバーとなっていることから、情報を共有しようと訪問ツアーが実現。札幌や札幌近郊などのメンバー17人が参加し、23日に訪れた。
一行は、いわゆる“鉄っちゃん”と呼ばれる鉄道マニア。エコトロッコ鉄道に到着するやすぐに乗車したり、写真やビデオ撮影したりと大盛り上がり。本格的な線路の形態や電気制御の信号、踏切に歓声を上げ、永山代表は「走行してみて初めて線路の作り方への工夫が分かった。究極の鉄道ごっこ」と感激した様子。気付かずに信号無視をした長野博樹事務局長も「自分の足で動かしているので、思っていた以上に楽しい」と声を弾ませた。
狩勝トンネルまで旧線路跡をたどったほか、狩勝峠からの展望、狩勝信号場跡も訪れた。永山代表は「信号場跡をしっかりと調査するなど素晴らしい取り組みがされている」と感心していた。対応に当たったエコトロッコ鉄道の増田秀則さんは「札幌方面からのバスツアー企画を検討したいというありがたい言葉をいただいた。狩勝旧線への関心が高まってくれれば」と期待している。(大野篤志)
現役で稼働している鉄道や、全道各地に残っている鉄道遺構、それを保存したり、活用したりしている活動を「観光資源」と位置付け、各関係団体との連携で地域活性化につなげようと取り組んでいる民間有志のグループ。「赤い電車保存プロジェクト」も同会が立ち上げ、解体されることになっていた同電車を買い取り、岩見沢市内での保存実現へこぎ着けた。
◆北海道鉄道観光資源研究会について
・北海道鉄道観光資源研究会-公式ホームページ
・北海道鉄道観光資源研究会(公開ページ)-公式Facebookページ
◆狩勝高原エコトロッコ鉄道について
・狩勝高原エコトロッコ鉄道-公式ホームページ
・狩勝高原エコトロッコ鉄道-公式facebook
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