日本選抜入りの齊藤理子、中国遠征へ サッカーU14
十勝地区サッカー協会の女子トレセン「とかち帯広FCなでしこ」の選手で、下音更中サッカー部のFW齊藤理子(2年)がJFAエリートプログラム女子U-14日本選抜チーム(加藤賢二監督、選手18人)に選ばれた。17~25日に中国・北京で行われる「AFC U-14 Girls Regional Championship(女子地域選手権)」東地区大会に出場する。昨年のU-13に続く選出。齊藤はこれまで苦しんできた腰痛を完治させ「海外で初ゴールを決める」と意欲を燃やしている。(菊池宗矩)
齊藤は昨年11月に行われたU-13の韓国遠征に参加し2試合を戦った。2試合目にはハーフライン付近でボールを奪うと相手4人をかわしペナルティーエリアに進入。シュートは惜しくもGKにはじかれたが、決定的なチャンスをつくり、日本の勝利にも貢献した。
その後、道代表として2014ナショナルトレセン女子U-15(茨城・12月)への参加も決まっていたが、同月初旬の練習中に腰を痛め「場所が場所だけに念のために」と受診した病院で腰椎分離症と診断された。ナショナルトレセンへの参加を見送った。
「悔しい、早くプレーしたい」との気持ちを抱えながら、筋トレや体幹トレーニングを積み、下音更中では「Aチームのプレーを見てFWの動きやマークの外し方を学んだ」という。2月から15分間のジョギングを開始、3月からは練習に参加できるようになった。
昨年の同大会で日本は準優勝。今大会には中国など8カ国・地域が出場し、グループリーグと決勝トーナメントを実施する。日本はまずグループAで韓国、グアム、チャイニーズ・タイペイと対戦して、同トーナメントの準決勝、決勝進出を目指す。
齊藤は「復帰したばかりだが、感覚もだいぶ戻ってきた。相手に負けない、ゴールへの意識を強く持って、海外初ゴールを決める」と力を込める。
60人を超える部員がいる同中サッカー部でも齊藤はレギュラーだったが、けがから復帰して再びAチームの先発を目指す。5月から同中では第2グラウンドも供用を開始、他の部を気にせず練習に打ち込める環境も整っている。(菊池宗矩)
◆JFAエリートプログラム(U-14日本女子選抜) 中国遠征について
・中国遠征メンバーおよびスケジュールなど-日本サッカー協会公式ホームページ