まちなか農園開設、ハマナス栽培へ 浦幌
【浦幌】子供たちに地元への愛着を持ってもらうことなどを目的にした地域づくり活動「うらほろスタイル」の一環で、「うらほろスタイル推進地域協議会」(門馬孝敬会長)は今年度から新たに、若者の仕事を創出しようと町内市街地近くに「まちなか農園」を開設する。同農園では、当面はハマナスの栽培に取り組んで利活用を進める方針で、第一弾のイベントを5月に開催する予定。
同スタイルの各事業で子供たちが古里への愛着を育む一方、地元での仕事が少ない面が課題として指摘される中で、雇用の場創出を通じた定住促進につなげる狙い。
同農園は、これまで町内の子供たちから提案を受けた地域活性化策を元に企画。町内の浦幌中学校に隣接した約2ヘクタールを借り受けた。同じく子供から提案され、町花であることや実や花弁に利用価値があることからハマナス栽培に取り組むことにした。
今年度はハマナス700株を、来年度も同700株を植え付け、計1400株を育てる。栽培で得られた花弁や実は、「まちなか農園」プロジェクトの一環として商品開発ができないか検討する。
同農園オープニングイベントは5月23日午前9時半から、同農園でハマナス植え付けを実施、終了後はバーベキューを囲んで交流する(参加無料)。事務局では、町出身のグラフィックデザイナー榊原美土里さん(東京在住)にイラストを依頼してチラシを製作し、来場を呼び掛けている。
事務局の泉のどかさんは「農園をみんなで仲良く楽しめる場にしたい」、同じく染谷正之さんは「品質の高いハマナスを栽培できるよう試行錯誤したい」と意気込んでいる。イベントの参加申し込み・問い合わせは事務局(015・578・7180)へ。(井上朋一)