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馬と触れ合う楽しさを 帯広畜産大学「うまぶ」発足

馬と触れ合う楽しさを-。発足した「うまぶ」のメンバー。左から米川あかねさん、山口翠さん、代表の中堀さん、須川大輝さん,(折原徹也撮影)

 「馬と触れ合う楽しさを伝えたい」-。そんな思いを持った帯広畜産大学の学生たちが今年度、新サークルとして「うまぶ」を発足させた。馬の飼養管理を行ったり、広く一般に乗馬を体験してもらう。乗馬に限らず、軽乗演技(曲乗り)や流鏑馬(やぶさめ)にも挑戦する予定で、代表の中堀祐香さん(20)=畜産科学課程3年=は「馬の楽しみ方を模索していきたい」と意欲を見せている。

 サークル発足のきっかけは、昨年夏、同大が馬を軸に据えた教育活動の強化を目的に設置した「馬介在活動室」。それまで、馬の飼養管理は研究室の一部の学生のみが行っていたが、サポートメンバーとして登録すれば、どの学生も自由にできるようになった。メンバーは馬との触れ合いの中で、「子供たちにも乗馬を教えたい」との思いを強くした。

 同大には馬術部など馬と関わる団体は他にもあるが、「うまぶ」が目指すのは「競技志向ではなく、純粋な馬を通じた人との交流」(中堀さん)。その思いに共感した他のメンバーと共に、昨年12月からサークル発足への準備を進めてきた。

 活動拠点は同大南側の馬場近くにある飼養管理室で、サラブレッドやドサンコ、それらの雑種など計7頭を飼育する。同大が馬教育で連携する東京の公益財団法人「ハーモニィセンター」から指導者として派遣されている鈴木善博さん(34)からアドバイスを受けながら、部員たちは朝と夕方の2回、餌やりや手入れに汗を流す。

 5月には地域の小学生を大学に招いての乗馬教室を企画しており、定期的に開いていく予定。また、軽乗演技の練習にも励み、それぞれ管内の大会や、同大で2年前から行っている「馬フォーラム」での披露を目指す。中堀さんは「もともと人と話すのが苦手だったが、馬を通じてコミュニケーションが取れるようになった。競技だけでなく、いろいろな場面での馬の存在価値を高めたい」と意気込む。

 鈴木さんは「学生が(乗馬を教えた)子供たちから感謝される喜びを味わうことで、社会に出たときのスキルを身に付けてくれれば」と期待している。(高津祐也)


◆帯畜大サークル「うまぶ」について
畜大うまぶ-公式twitter

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