リピーター狙いパスカード発行 足寄動物化石博物館
【足寄】足寄動物化石博物館(澤村寛館長)は入館者増対策として今年度から、3回目以降の入館料を無料にするパスカード「デスモスチルス・カード(通称デスカ)」を発行している。既に250枚が発行されるなど反響は上々だ。
同館の入館料(個人)は一般400円、小中高校生、65歳以上200円。幼児無料。町内の小中学生は無料。団体は一般300円など。近年は化石のレプリカづくり、石を削って化石やクリスタルを掘り出す「ミニ発掘」、古生物模型づくりなど体験型イベントが好評を博し、道内外からのリピーターも目立っている。
同館は2010年からNPO法人あしょろの化石と自然(高橋一二理事長)が指定管理者として管理・運営。今年度から第2期(2015~19年度)を迎えることから、リピーターの入館者増対策としてパスカードの発行を決めた。入館者の動向を把握する狙いもある。
「デスカ」は今年度初回の入館に際して、希望者に無料で配布。1、2回目の入館時に窓口で押印してもらうと、3回目以降の入館料が無料になる。有効期限は初回のカード発行時から1年間。団体の利用では使えない。
デスカの発行に伴い展示室も拡大。常設展示室に連絡する通路脇に、アンモナイトや化石、岩石に触れることができるコーナー、「ミニ発掘」に関連する化石や鉱物をガラスケースで紹介するコーナーを設けた。
澤村館長は「化石発掘体験だけではなく、化石に関連した学習ができるような仕組みづくりに努め、魅力アップを図りたい」としている。(鈴木裕之)