バスケット道中学選抜に4人 Jr.オールスターに闘志
中学バスケットボールの第28回都道府県対抗全日本対抗ジュニア大会(=ジュニアオールスター、28~30日・東京体育館ほか)の道代表に、道内トップレベルの力を誇る帯広地区から佐々木瑞稀(帯一2年)、山崎涼人(帯西陵同)、田中優美(帯八同)、岡戸梨乃(帯西陵同)の4選手が選ばれた。「敵としてはやっかいな相手」と互いを認め合う選手たちが、今度は力を合わせ、北海道の強さを全国にとどろかせる決意だ。(岡部彰広)
■男子■
3P外から決める 佐々木
全国でも負けない 山崎
昨年に続いて2選手が選ばれた。北海道は2007、08年に連覇しているが昨年は予選リーグを突破できなかっただけに、決勝トーナメント進出を目指す。
佐々木は173センチ、56キロ。帯一のエースとして活躍してきた。「選ばれなかった仲間の分まで頑張る」と話す。小学校時代からチーム練習のほかに週1回3時間のシュート練習をこなすなど、シューターとしての自信を日々蓄えてきた。「全国では3ポイント(ライン)よりさらに外から決めたい」と意気込む。
山崎は帯西陵でポイントガードを務め、道新人北大会(昨年12月)3位に貢献した。163センチ、57キロと小柄ながら、卓越したハンドリングやどんな体勢からでもリングにボールをねじ込む力が認められた。「道内では一番という気持ちで戦っている。全国でも誰にも負けたくない」と決意を語る。
佐々木は山崎に対し「戦うときはスピードがあって変なシュートも決めてきて大変だが、同じチームでは助かる」、一方で山崎も佐々木について「どこからでも決めてくれる」と互いに信頼しながらチームをけん引する。
■女子■
抜かれない守りを 田中
決定力を上げたい 岡戸
同女子は1995年に一度優勝があるほか、最近では13年に4強、昨年は準優勝と全国の強豪の一つとなっている。
田中は166センチの体格を生かしたリバウンドの強さと力強いドライブが持ち味。多彩な攻撃のバリエーションも持っている。「学校では主にガードだが、ドライブでは負けたくない。全国ではチャンスがあればどこからでも打ち、抜かれない守りもしたい」と大会での活躍を誓う。
岡戸は帯西陵の主将としてチームを道4位に導いた168センチのオールラウンダー。今月に日本協会のU15トップエンデバー(強化選手)にも選ばれた。「ドライブとゴール下で負けないようにしたい。シュートの決定力も上げたい」と目標を掲げる。
帯広地区ジュニア連盟の高畠恵樹理事長(帯西陵中コーチ)は「ともに身体能力が高い。田中には点取り屋として、岡戸は脚力を生かし守りやリバウンドも頑張ってほしい」と期待を寄せている。