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浅野カメラ堂オーナーの浅野祐一さん、上智大大学院進学へ

「無理せず楽しみながら学びたい」と笑顔を見せる浅野さん

 浅野カメラ堂(帯広市西2南9)のオーナー浅野祐一さん(70)がこの春、母校上智大の大学院に社会人入学する。青春時代を過ごした思い出のキャンパスに48年ぶりに通学することになり、「無理をせず、できる範囲で楽しみながら学びたい」と話している。

 浅野さんは帯広小、帯広第三中、帯広三条高を卒業し、上智大経済学部で学んだ。卒業後は父親が経営する浅野カメラ堂に入社し、76年に社長に就任。60歳で退任し、現在は浅野カメラ堂、帯広中央ビル、あさのの3社のオーナーとして経営に携わる。

 「広大なキャンパスで大らかな雰囲気だった」という母校への愛着は強い。卒業間近の67年には母校への思いを込めた「輝けソフィア」を作詞作曲し、2012年に帯広市出身のテノール歌手小笠原一規さんに歌ってもらいCD化した。

 同大の元学長でアンコール遺跡研究の第一人者の石澤良昭教授(77)=帯広市出身、同大アジア人材養成研究センター所長=のカンボジアへの貢献活動に共鳴し、これまで遺跡の調査に活用するワゴン車やクレーン車、ピックアップトラック計3台を母校に寄贈している。

 大学院進学は三つの会社の利益が目標に達したことや、70歳になって今後を考えたとき、石澤さんの向学心にあふれる姿に触発されたことなどから決めた。仕事や健康の面でためらいもあったが、妻孝子さん(67)が「途中で辞めてもいいから行った方がいい」と背中を押してくれた。

 進学先は経営管理・戦略、会計、マーケティングの理論と実際などに取り組む同大大学院経済学研究科経営学専攻。4月から毎週1回、1泊2日で東京に通い、2日間で5教科の講義を受ける。

 修了するには30単位の取得が必要で「修了が目的ではないが、興味のある授業を受けて30単位を取るのが目標」と張り切る。周囲は親子以上に年齢の離れた学生ばかりになるとみられるが、「刺激になる。いっぱいおごってやるさ」と笑顔を見せる。
(澤村真理子)

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